新年を迎え、1回目のブログテーマは「初釜」です!
初釜とはどんなお茶会なの?初めて参加するけれど、不安がある・・という方も いらっしゃるのではないでしょうか
今回は初釜茶会の意味や基本的な流れをご紹介いたします
お客様として参加する際に気をつけるべき点も簡単にまとめていきます
さらに、今回はワノコトの着付け講師より 茶道の着物についてワンポイントアドバイスをいただきました!
ぜひチェックしてみてください

初釜とは・・?
初釜とは新年を祝うお茶会です。新しい年に入り、初めて炉に釜を据えて お茶を点てるので「稽古初め」「点初め」ともいわれます
初春を寿ぐお道具組みで、1年を通してみても特に華やかなお茶会といえるでしょう
お茶会の流れは・・?
点心とよばれる軽い懐石料理や八寸をいただき、亭主と客が新年を祝いながら盃で一献を交わします
そして濃茶席~薄茶席を楽しむのが一般的な流れです
さて、お客様として席入りする際、最初に拝見する床の間についてご紹介します
初釜やお正月には結び柳が床の間にかざられます
’結び柳’とは、長い柳の枝を重ねて真ん中あたりに1つの輪をつくり、結ばれているのが特徴です
柳釘にかけた花入から床の間の中央まで枝先を垂らして掛けられます
この結び柳には「一陽来復」冬が去り春(新年)がくることを祝う心が表されています
ぜひ初釜に訪れた際は間近で拝見してみましょう
つぎに、毎年この時期になると楽しみにしている方も多い和菓子についてご紹介!

お正月の代表的なお菓子であり、裏千家の初釜で使用される「花びら餅」
花びら餅は丸い白餅に紅色の菱餅が重ねられ、味噌餡と甘く煮たふくさごぼうが包まれています
ほのかにみえる紅白の色合いがなんともお正月らしい
和菓子なのに牛蒡?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
花びら餅という和菓子は元々、宮中にて長寿を願い行われた行事食に由来しており、押鮎などが食されていたことから、味噌餡と牛蒡をともに包み、押鮎に見立てられています
初釜で毎年いただく花びら餅には
長寿と健康をお祈りするという意味合いが込められているのです

こちらの写真は主菓子/花びら餅が入っている「縁高」
縁高とは正式な主菓子器で、折敷の縁を高くし角切の形をした菓子器です
5段を重ね、1番上にふたがついています。縁高にも種類はありますが、利休形は黒塗角切りのものです
お茶席での主菓子の頂き方/step10にまとめてご紹介
~縁高の扱い~
1.お隣の方へ「お先に」とご挨拶をします
2.縁高(菓子器)全体を少しだけ持ち上げて、おしいただきます
3.一番下の段から順番にお菓子をとります
4.最下段を残して、上の段を重ねたまま両手で持ち上げ、角をずらして重ねます(※右向こう斜め)

5.蓋の上にのっている黒文字(菓子切り)を1本とり、隙間から入れます
6.斜めに重ねていた上段の縁高を両手で横からしっかり持ち、お隣りの方へ送ります。

7.懐紙を縁内のひざ前に出し、黒文字を使ってお菓子を懐紙の上へのせます
(左手を軽く添えて支えましょう)
8.お菓子を懐紙にのせたら、黒文字(菓子切り)は横一文字で手前側におきます
9.お菓子を取り終えた縁高はお隣の方(末客の方)へ次々と送ります
10.お菓子を頂く際は、懐紙を左手のひらに乗せ、黒文字でいただきます
POINT☆ 一番下の段=正客 上の段=末客
どの位置に座るかにより、扱い方が異なりますが、順番が分からなくならないようこれだけは覚えておくと安心です
最後に・・
お客様としての基本的な心得&着物コーディネートのアドバイスをご紹介いたします
お客様として参加する際に気をつけるべき点は?
- 香水はNG!
- 指輪や腕時計などアクセサリーは外しましょう(貴重なお茶碗をはじめ茶道具を傷つけないため)
- ヘアスタイル/大きなかんざしや髪飾りはなるべく控えましょう
必要な持ち物は?
*必ず持参するべきアイテム*
- 袱紗ばさみ(懐紙・菓子切り・扇子)
- 白い靴下または白い足袋
*持っているとよいアイテム*
- はなおどめ
お草履の花緒(はなお)にマグネットでピタッとつけられます

お茶会では大人数のお客様が集い、お着物の方も多いはず
会場にもよりますが、お草履がたくさん並んだとき、一目で自分のものを見つけやすくなります!
似ているお草履との履き間違いも防げますので、持っていると安心のアイテムです
お茶会には着物で参加したい!と思うけれど、どんな着物の取り合わせがよいのか・・不安という方へ
★ワノコト着付け講師/早見先生よりコーディネートアドバイス★
- 「初釜」なので、カジュアルすぎないコーディネートでのぞみましょう
染めの着物×袋帯 または 格のある名古屋帯が適します - 紬はカジュアルなおしゃれ着なので、またの機会に。
紬でも無地に染めたものは帯で格上げすると、お客様としてのご参加なら大丈夫 - 衿&足袋は白で礼儀を正しましょう
足袋カバーや替足袋の用意で、茶室に入る時にはきれいな足元で・・ - 着物や帯の柄で季節や格を表すのはコーディネートの大切なポイント
早春の喜びや風情を表す柄、上品な古典柄、落ち着いた自然の色が素敵です
~着付けのアドバイス~
腰紐と帯締めをしっかりと結んで、着崩れナシ!帯は落ちないように・・
でもあまり締め過ぎずに、お茶とお菓子をゆったりと楽しみましょう!
これまで興味があったけれど踏み出せていなかった方、もう一度茶道をしたいという方
ぜひこの機会に体験レッスンへお越しください!
只今、無料体験キャンペーン実施中!
» 裏千家茶道レッスンの体験レッスンお申込はこちら