fbpx

身頃の前巾、後ろ巾について太めさんは何方を重点にしたらスラッと見えますか?

Blog

あなたの着物のお悩みあれこれに、ワノコト着付け講師が答える「きものお悩み相談室」。今回のお悩みは「夏着物の小物と痛くならない草履の選び方を教えてください!」です。

今回のご相談は・・・

前身頃と、後ろ身頃の割合について
例えば、前身頃6寸後ろ身頃8寸とか
太めさんは何方を重点にしたらスラッと見えますか?

お悩みへのアドバイス

WAnocoto着付け講師の早見由美子です。
ご相談ありがとうございます。

コトコさん

着付け歴が数年とのことですけれど、着物の仕立てまで気になってくるなんて素晴らしいことですね。
着物のことを勉強してとても楽しんでいらっしゃるからだと思います!

そう、着物は直線でできているのでサイズはわりと何とかなりそうなのですが、やはり寸法が合っているものは着付けもしやすく、そしてすっきりと見えます!



リユース着物などを扱っているお店に行くと、多く

身丈/背中心、または肩から裾までの長さ

(ほぼ身長と同じなら〇/肩から測ると2㎝程長くなるので確認を)

裄丈/背中心から袖先までの長さ

(手を斜め45度におろして、首後ろ中央~肩先~手首までの長さ)

袖丈/肩から袂裾までの長さで手を下ろして袂先が掴めると良い

(49㎝/1尺3寸が一般的、好みもある)

が明記されており、それぞれ上記を目安にサイズを合わせますが、実はコトコさんが仰る身頃の前巾後ろ巾もすっきりと見えるためには大切な部分なんです。

身頃の幅は腰回りの一番ある部分を計測して割り出します。

前巾、後ろ巾に衽巾を足し、前部分が充分に重なるようにしますけれど、広くとり過ぎてしまっても巾が目立ってしまいます。

ご自身の後ろ中央から脇半ば程までで後ろ巾を。そこから前半ば程までで前巾を。あまり余裕をとり過ぎない方がすっきりとするかもしれません。

また衽巾は、一般的に4寸/約15cmですが、体型によってはほんの少し、1cm弱ほど広くしてもいいかもしれません。
衽は褄先を上げても衽線が斜めになり過ぎないように、衿先位置の衽巾(合褄巾)より裾近くの衽巾をわずかに広く取りますが、そうせずに同巾の通し巾で仕立てることもあります。

この辺りは仕立て屋さんにご希望を告げてご相談すると良いでしょう。


着物寸法表(参考)


少し細かな寸法のお話になってしまいましたけれど、すっきりと見せるためには寸法だけでなく、着物や帯の素材、コーディネートの組み合わせも大切です。

例えば生地の厚すぎないものを選んでみたり、全体の色数を抑えて目線を誘導できるようなポイントを絞ったコーディネートを心掛けるのも良いでしょう。
また、縦の線を強調するような柄を選んだり、ヘアスタイルをすっきりと纏めるなども効果がありますよ。

ヘアアレンジレッスン

帯枕も様々なものがあるので、大きさや厚さを考慮すると後ろ姿が整います。
草履の高さも一考の価値ありです!

身体にぴたりと沿う下着も用意すると良いでしょう。
着付け小物も長尺などの紐や伊達締め、帯締めがあります。
それぞれ長さに余裕があると使いやすさや見栄えがとても良くなるので侮れません。

もちろん着付けも大事、上前巾をきっちりと決めてほど良く褄先を上げ、衿巾をほど良く広げ、皺やたるみをとって布目を整えたすっきりと綺麗な着付けを目指してくださいね!

こんなコトゴトに気を遣ってみるといかがでしょうか。

コトコさんの望まれるスラっとした着姿で、どうぞ着物を楽しんでくださることを願っております。

ワノコト着付け講師
早見由美子先生
着付け体験レッスン
着付けプライベートレッスン

WAnocoto -ワノコト-

和のレッスンスタジオ

東京表参道、日本橋で着付け教室や茶道教室など、和のお稽古が学べる和のレッスンスタジオWAnocoto(ワノコト)。スケジュールが自由に選べて好きな日からいつでも始めることができます。その他、つまみ細工、ゆびぬき、水引、いけばな、和裁、日本刺繍、日本茶教室など様々な1dayワークショップレッスンも開講中。すべての教室は共通チケットで気軽に受講が可能です。

TEL: 03-5772-6663 受付時間
月・火・土・日 10:30〜18:00
水・木・金 10:30〜20:30