あなたの着物のお悩みあれこれに、ワノコト着付け講師が答える「きものお悩み相談室」。今回のお悩みは「夏着物の小物と痛くならない草履の選び方を教えてください!」です。
今回のご相談は・・・
青か水色のストライプの着物に絽の白い帯を合わせます。
帯締めと帯揚げはどれを選んだらよいか分かりません。
また、草履が硬く履いていると足が痛くなります。痛くならない草履はありますか?
お悩みへのアドバイス
ワノコト着付け講師の早見由美子です。
ご相談ありがとうございます。
シュガーさん
着付けをするようになって一年ということですね、きっとあれこれと興味深く、またはてな?
と思うことも多い時期かと思います。
今回は夏の着物のコーディネートのお悩みかと思いますので、少しお話をさせてください。
シュガーさんのお着物は青のストライプ、そして帯は絽の染帯でしょうか?
爽やかで涼し気な風情が浮かびます。
この夏の時期、6月からは小物も夏のものを合わせます。
帯揚げは、夏物の透けるような薄手の素材のものを合わせましょう。
コーディネートの涼やかな風情に馴染むような色を選んでみると素敵です。
また帯締めは、レース組みなどの夏物もありますが、いつもの帯締めを通年使って頂いて構いません。
色合わせは、やはり爽やかさを心がけてみると素敵だと思います。
暖かみを感じるものよりクールな感じのものを選ぶと、シュガーさんのコーディネートをより際立たせることができるでしょう。
綺麗な硝子の帯留めなども加えてみるとオシャレ度が上がりそうです。
着物や帯、小物も含めて全体の色数を増やしすぎず、引き算することも考えながら合わせると洗練された雰囲気に纏まります。
また、何かご自分なりのテーマを考えてみるとより楽しいですよ。
朝露に濡れた森、水の戯れ、雨上がりの空に浮かぶ天の川、青山を渡る風、青のストライプの着物からこんな感じも浮かんだりしませんか。
イメージは自由ですから、どうぞご自分なりに思いをのせて楽しんでみてくださいね。
さて次は草履のお話を。
着物を楽しむ上で履き物はとても大切な小物です。
何より足が痛くては、素敵なお出かけになりませんもの。
お気に入りの楽ちんな履き物をみつけることは重要案件なんです。
台の硬い草履は確かに足に負担がかかることでしょう。
今は台にクッションの入った履きやすいものも沢山あります。
また、鼻緒もふんわりとした太めのものが歩きやすいでしょう。
◆商品画像:着物屋くるり
それぞれ色はお好みで。
今回のコーディネートに合わせるのなら、台は柔らかな白や薄いブルーやグレー、鼻緒もそれに合うものが素敵かと思います。
何よりもご自分のサイズに合ったものが大事です。
台にはいくつかのタイプもありますから、爪先から踵までの長さだけでなく、足幅も考えて選んでみてはいかがでしょう。
できれば色々履いてみて、履き心地足を確認してみてくださいね。
履き物の専門店を訪ねてみるのも楽しいですよ。
台と鼻緒を選んですべて調整して貰うと、歩きやすさが違います。
夏の着物には下駄も素敵です。
足裏に沿ったカーブのある下駄や木の台に畳を貼っていて、あたりが柔らかいものもあります。
ぜひ履き比べて、楽で素敵なお気に入りをみつけてくださいね。
夏の着物は素敵です。
もちろん本人は暑くて大変なのですが、少しでも涼しくなるよう下着に留意して、着物と帯に小物、日傘や扇子、
籠なども合わせてみると、そこには涼やかな一陣の風のような風情が醸しだされます。
着物通のなかには夏の着物が好きという方も多いんですよ。
ぜひご自身の素敵に巡り合って、着物を楽しんでくださいね。