あなたの着物のお悩みあれこれに、ワノコト着付け講師が答える「きものお悩み相談室」。今回のお悩みは「小物の色合わせを教えてください!」です。
帯締めや帯揚げなどの小物が、いつも同じコーディネートになってしまうとお悩みの方も多いのでは?今回は、コーディネートが楽しくなるような、着こなしのアドバイスです♪
今回のご相談は・・・
華さん(40代)/着物歴 1年
小物の色合わせについて教えてください。
帯締めと帯揚げを同じ色にすると野暮ったいとか、着物から小物まで全体的に同系色にすると昭和っぽいと聞いたことがあります。
また、差し色を入れると引き締まると言いますが、どの小物でどんな色を入れればいいかわかりません。
失敗しない色合わせのコツはありますか?
お悩みへのアドバイス
ワノコト着付け講師の齋藤 瑞穂です。
華さん、ご相談ありがとうございます。
色合わせについて、気になってしまうお話をいくつか耳にされた事があって、お悩みなんですね。
実際にはカジュアル着物の色合わせは、絶対的なルールや正解はなく、自由でお好きな色合わせで良いのです!
でもだからこそ迷ってしまうという面もありますよね。
色の見え方や感じ方、好みは人というのはそれぞれです。
同じ色合わせの着姿でも、着ている人によって印象が変わることもあります。
例えば、ご相談内容に「全体的に同系色にすると昭和っぽいと聞いたことがあります。」とありましたが、個人的にはワントーンコーディネートは素敵だなと思っています。
買い物や街歩きなどで、いかにも着物という雰囲気ではなく、街に馴染むようにワンピースのような気持ちで着たい時にはぴったりです。
ワントーンコーディネートの時は、帯留めを使うとよく映えてくれますし、帯揚げは絞りや柄の入ったものを使うとアクセントになります。
半衿を柄物にしてみても引き立つので素敵です。
このように良い点は沢山あります!
もし昭和っぽく見えることがあるとすれば「色」が原因かもしれません。
昭和っぽい色味というのは確かにあります。
例えば、臙脂色や朱赤系、派手目な黄緑系などの色は、親世代から受け継いだ着物や帯に多い印象があります。
それぞれ昭和レトロな雰囲気の素敵な色ですが、全身で使ってしまうと昭和感が出るのは否めません。
そんな時は、着物と帯のどちからは現代のデザインのものにすると、より素敵に着こなせると思います。
くるりさんの帯揚げ帯締めはどれも色がとてもきれいで、昭和レトロな色柄の着物や帯も今っぽい雰囲気に変えてくれるのでとてもおすすめです!
さて、お悩みの差し色の選び方については、ポイントがいくつかあります。
決まり事ではないので目安として参考にしていただければと思います。
着物か帯に使われている色を使う
これは1番分かりやすく鉄板のセオリーです!
完全に同じ色というのもなかなか難しいので、赤系、青系、紫系、くらいのざっくりした括りで合わせるだけでも着姿がまとまって見えますよ。
ベーシックカラーの小物を使う
洋服と同じで、白・黒・グレー・紺・ベージュ・茶色などベーシックカラーは割と何にでも合わせやすく使い勝手が良い印象です。帯締め帯揚げの色選びに迷った時の為に、ベーシックカラーの小物があると便利です。
例えば全体が着物や帯が濃いめ色味で柄がしっかりあるなら、帯揚げ帯締めは主張しすぎない白系やベージュ系の色味にしてみるなど。
淡い色味の着物や帯には、黒の小物は強すぎてしまうかもしれないので、グレー系を持っておくと引き締めつつ少しモダンな印象になるように思います。
白も、真っ白より生成やたまご色がより使いやすいですよ。
さて、いかがでしたか?
次回も引き続き、小物合わせのポイントについて続きをお届けします♪
ワノコトお悩み相談室では、みなさまからの着付けや着物に関するお悩みを募集中です。どなたでもお気軽にお悩みをお寄せください♪
↓↓↓↓ お悩み募集中!どなたでもお気軽に♪ ↓↓↓↓
〔お悩み相談室からのご案内〕
- 内容が似ているお悩みは、まとめさせていただくことがございます。
- 各講師の回答は一つのアドバイスとしてお考えください。着付けや着物は、身長や体型などによって個人差があります。他の方への回答が、必ずしもご自身に当てはまるとは限りません。