あなたの着物のお悩みあれこれに、ワノコト着付け講師が答える「きものお悩み相談室」。今回のお悩みは「背が高いので草履を履くと目立ちます!」です。
草履の高さはカジュアルでも3〜5cm、フォーマルの場合は5〜6cm。身長が高いというのは、他の人からみれば羨ましいことでも、ご本人にとっては草履を履くと目立ってしまうことがお悩みのようです。今回は、着物選びやコーディネート、着付けの方法など全体のバランスについてアドバイスいたします!
今回のご相談は・・・
身長が高いため、草履を履くと非常に目立ってしまいます。何か良い方法はないでしょうか?
お悩みへのアドバイス
ワノコト着付け講師の早見由美子です。
ご相談ありがとうございます。
身長がお高いとのお悩みですが、むしろ羨ましいと思う方も多いのではと思います。とはいえご本人にしかわからないお悩みですので、どうしたら良いかを少しお話ししてみますね。
実は私も大柄な方ですので、いつもこんなことを心掛けております。
着物と帯のセレクト
着物について
着物は、主張のありすぎる色柄よりも落ち着いたものを選んでみましょう。特に着物は面積が大きいので、印象を左右しがちです。
例えば、モノトーン系のシックなものを選ぶと、その面積が気になりません。
帯について
帯は、着物にコントラストをつけるコーディネートよりも、お互いが馴染み合うようなもので合わせてみましょう。
着物がシックな分、帯はどんなものでも合わせることができるでしょう。
ただし、着物と帯でメリハリをつけ過ぎない方が、面積が気になりません。
コーディネートのポイント
次に、コーディネートは吟味して、全体にまとまりのあるものにしてみましょう。
小物はとても大切!
大きな面積がシックにまとまっていたら、少し小物で遊びを取り入れても大丈夫です。
半衿、帯揚げ、帯締め、帯留めなどに凝ってみて、そちらに目が惹かれるようにしてみましょう。
コーディネートに物語性を持たせてみましょう!
着物、帯、小物の全てで、何かその日のテーマを作ってみるととても素敵です。
全身よりも、その雰囲気に目が留まることでしょう!
色数を抑えてみましょう!
全身で3〜4色程にまとめられると洗練された印象になります。
着付けのポイント
- 襟元はきちんと合わせ、衣紋は程よく抜き、半衿はやや広目にみせるとバランスが良いでしょう。
- 帯巾はやや広目にとり、帯の位置も高くせず、やや低目に巻いてみましょう。
- おはしょりはきもち長目に。
- お太鼓もきもち大き目に、たれも少し長目に整えましょう。
お端折りやたれの長さを決める時に、人差し指の長さでと言います。身長のある方は指も長目なのでご自身の指に合わせてみて。 - 小物も綺麗に整え、きちんと見えるように。
- 草履は、気になるようでしたら、かかとが低目の女性用の雪駄などもあります。ただし足元のボリュームもバランスが大切なので、コーディネートとの相性を考えて選んでみると良いでしょう。
- 髪型はあまり作り過ぎず、簪などもシンプルにまとめてみましょう。
気にしていらっしゃるとのことですが、むしろ、背の高い方でなければ似合わない着物やコーディネートもも多くありますよ。
クラシカルな長羽織や、ロングコートなどは、背の高い方にとても素敵です。
また、普段の着物ではありませんが、豪華な訪問着などは着映えがすることでしょう!
まとまりのあるコーディネートで、姿勢良く立っていらしたら、身長よりもその素敵な雰囲気の方に目が惹かれることと思います。
ぜひ自信を持って、人目よりも着物を楽しむご自身のトキメキを楽しんでくださいね。
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〔お悩み相談室からのご案内〕
- 内容が似ているお悩みは、まとめさせていただくことがございます。
- 各講師の回答は一つのアドバイスとしてお考えください。着付けや着物は、身長や体型などによって個人差があります。他の方への回答が、必ずしもご自身に当てはまるとは限りません。