WAnocoto初釜茶会では、茶会形式および感染症予防対策のため、通常の所作とは異なる点がいくつかございます。
各席でのお正客の所作について、ご案内をいたします。
こちらの内容は当日のお席中でも講師がお伝えをしますので、ご安心してお茶席にご参加くださいませ。
予習としてお読みいただけましたら、幸いでございます。
★:通常の所作とは異なる点
太字:講師の言葉
太字の赤字:お正客の言葉、所作
【初炭手前について】
拝見の声
初炭手前では、お香合の拝見と問答がございます。
点前がお香を炉に入れて、香合の蓋をしめたところで、拝見の声をかけます。
案内役の講師(半東)が、お声がけのタイミングを合図いたします。
「お香合の拝見を」と点前に声をかけてください。
★香合は皆さまご一緒に拝見いたしますので、客付へは取りにいきません。
問答
点前が茶室に戻り客付に座ったら、香合について拝見の問答をしてください。
点前に以下の3つを聞いてください。
「お香合は?」
「お香名は?」
「お香元は?」
【濃茶席について】
席入り
濃茶席では、にじり口から席入りをします。
茶室内の案内役講師が正客の位置をお伝えいたします。
床の間や道具の拝見は省略となりますので、直接お席にお座りください。
お菓子
今回の濃茶席では、はじめにお菓子を召し上がります。
★感染症予防対策のため、脇引(黒いお盆)で1つずつ懐紙にのったお菓子が運ばれます。
膝前にご自分の懐紙・菓子切りを出します。
★脇引より、取りやすい手前側のお菓子を懐紙ごとお取りいただき、ご自分の懐紙の上にのせてください。
お菓子が配り終わった後、講師から「お菓子をどうぞ」と声がかかります。
これを一礼で受けた後、同席の方へ
「では、ご一緒に」とお声がけをしてください。
皆さまでお菓子をお召し上がりください。
★感染症予防対策のため、ご自分の菓子切りを使って、お召し上がりください。
※お菓子を召し上がった後は、マスクのご着用をお願いいたします。
お茶
正客の濃茶が出されたら、にじって客付に茶碗を取りにいきます。
次客さんとの間(縁内)に置き、総礼をします。
※同席されているお客様の中には濃茶席がはじめての方もいらっしゃいます。
全員での総礼ができなかった場合でも、ご了承ください。
1口お飲みいただいたところで、点前よりお服加減を聞かれますので、お答えください。
例:「大変結構でございます。」
飲み終わった茶碗は半東の講師が下げに来ますので
★茶碗の拝見が終わったら、客付へ戻さずに、右ひざ横の縁内に置いてください。
※今回は四畳半のため、縁外に炉があり茶碗を置くことができないので縁内に置いてください。
半東が脇引(黒いお盆)を持って茶室に入り、茶碗を下げにきます。
★感染症予防対策のため、ご自身で茶碗をお盆の上に、おのせください。
※お抹茶をお飲みになられた後は、マスクのご着用をお願いいたします。
問答
飲み終わった茶碗を右ひざ横に置いたら、お茶とお菓子について問答をしてください。
点前に以下の4つを聞いてください。
「お茶名は?」
「お詰は?」
「お菓子のご銘は?」
「ご製は?」
拝見の声
点前が水指の蓋をしめたら、拝見の声をかけてください。
「お茶入・お茶杓・お仕覆の拝見を」
★お道具は皆さまご一緒に拝見いたしますので、客付へは取りにいきません。
★拝見後の問答はいたしません。
お道具については講師よりお話をいたします。
【薄茶席について】
席入り
茶室内の案内役講師が正客の位置をお伝えいたします。
客口の襖をこえるまではにじって入り、その後は立って正客のお席まで行きます。
床の間や道具の拝見は省略となりますので、直接お席にお座りください。
煙草盆の扱い
正客の前には「煙草盆(たばこぼん)」というお道具が置かれています。
お席に座わりましたら、横向きに置かれている「煙草盆」を縦向きにして
左端へよけ縁外に置いてください。
茶碗を取りに行く際、邪魔にならない位置に置いておきます。
お菓子
★感染症予防対策のため、脇引(黒いお盆)で1つずつ懐紙にのったお菓子が運ばれます。
膝前にご自分の懐紙を出します。
★脇引より、取りやすい手前側のお菓子を懐紙ごとお取りいただき、ご自分の懐紙の上にのせてください。
通常通り、点前が「お菓子をどうぞ」と声をかけたら、お召し上がりください。
※お菓子を召し上がった後は、マスクのご着用をお願いいたします。
お茶
正客の薄茶が出されたら、にじって客付に茶碗を取りにいきます。
飲み終わった茶碗はお運びさんが下げに来ますので
★茶碗の拝見が終わったら、客付へは戻さずに、ご自分の前(縁外)に置いてください。
お運びさんが脇引(黒いお盆)を持って、茶室に入り、茶碗を下げにきます。
★感染症予防対策のため、ご自身で茶碗をお盆の上に、おのせください。
※お抹茶をお飲みになられた後は、マスクのご着用をお願いいたします。
お仕舞いの声
★点前は替えの茶碗で仕舞います。
※仕舞い茶碗:薄茶レッスン用の絵柄がある茶碗
★点前が仕舞い茶碗を膝前に置いたところで
「どうぞお仕舞いください」と声をかけてください。
点前は茶碗に水を入れて、茶筅通しをはじめます。
拝見の声
点前が水指の蓋をしめたら、拝見の声をかけてください。
「薄茶器・お茶杓の拝見を」
※今回の薄茶席では棗を使用していません。
拝見の際は「薄茶器(うすちゃき)」とお伝えください。
★薄茶器とお茶杓は皆さまご一緒に拝見いたしますので、客付へ取りにいきません。
★拝見後の問答はいたしません。
お道具については講師よりお話をいたします。
ご案内は以上でございます。
当日はお席のテーマや数々のお道具を見ていただきながら、初釜茶会をぜひお楽しみください♪
なにかご不明な点がございましたら、受付スタッフまでお問合せください。