【四季と茶道Vol.11】茶道講師が語る/茶道の歴史と魅力

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茶道の魅力を伝えるブログシリーズ「四季と茶道」。今回は、ワノコト茶道講師の佐藤 宗義先生に、茶道の歴史と魅力を語っていただきました!

目には青葉に初がつお、爽やかな季節がやってまいりました。
茶道では初風炉の季節、茶室の設えをあらためて厳しい暑さに備えます。寒い時期はお客さまの近くの炉に大きな釜をかけて暖をとれるようにしますが、5 月からは炉に蓋をして、火の気をお客さまから遠ざけるために風炉を壁付きに置きます。

日本人のおもてなしの心がこんな所にもあるのだなあと感じる瞬間です。

800 年前、栄西によって大陸からもたらされた抹茶文化は先人のたゆまぬ努力によって日本の伝統的な総合芸術になりましたが、その道は平坦なものではありませんでした。

江戸時代までに伝承されてきた茶道は、明治維新や第二次世界大戦を通して存亡が危ぶまれた時期もありましたが、時代の変化を上手に取り込みながら進化を遂げてきました。

稽古を続けていると、瞬間的に茶道の魅力を感じることがあります。そのひとつが四規七則の「和」という感覚です。英語でharmony と表現しますが、語源はギリシア語(一致・団結)です。

茶道には随所にこの精神が鏤められていることは、主客同士の挨拶や濃茶の回し飲みの作法などからおわかりになるのではないでしょうか。

近年、ユネスコの無形文化遺産に日本の伝統文化が数多く認められ海外にも茶道に興味を持たれる方が増えてきました。また、抹茶とお菓子の味の魅力だけでなく「和」という内面的な心の働きを理解しようとする方たちの存在は、稽古を続ける私たちにとっても大きな励みになっています。

裏千家大宗匠千 玄室氏は、占領時代(1951 年)に米国軍人の「日本がアメリカの民主主義を学ぶことは重要だが、日本にも民主主義が昔からあった。茶道では一盌のお茶をいただくとき、身分の上下はなく、武士といえども刀を腰から外し、低頭して茶室に入った。

茶を心得ている人が正客となって他の連客を導く。ここに民主主義があったのだ。」というスピーチを聴き、アメリカ渡航が許可されない時代、茶道をアメリカの人々に知ってもらい日本人が真の平和を望んでいることを理解してもらうための訪米を嘆願しました。

以来、同氏は「一盌からピースフルネス」の理念を掲げ、60 カ国以上を歴訪し平和な社会の実現を訴えておられます。茶道の心は「和」の心であり、同氏のように国籍や言語を超えて人類の団結を訴える活動の対極として、私たちは家庭、地域社会、所属する組織で「和」の心を伝えていけるのではないでしょうか。

最後になりますが、実体の見えないこの「和」の心を身につけるのが稽古です。

最初はいろいろな決まり事を窮屈に感じることもあると思いますが、形が身につくと目に見えないものが何となくわかるようになることでしょう。

興味のある方はいつでもどうぞおいでください。お待ちしています。

「型に入り形となり、型からいでて、型にもどれよ。」

ワノコト茶道講師
佐藤 宗義

WAnocoto -ワノコト-

和のレッスンスタジオ

東京表参道、日本橋で着付け教室や茶道教室など、和のお稽古が学べる和のレッスンスタジオWAnocoto(ワノコト)。スケジュールが自由に選べて好きな日からいつでも始めることができます。その他、つまみ細工、ゆびぬき、水引、いけばな、和裁、日本刺繍、日本茶教室など様々な1dayワークショップレッスンも開講中。すべての教室は共通チケットで気軽に受講が可能です。

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